【特別企画】阿佐ヶ谷ロマンティクス NEW DIGITAL SINGLE『きっかけ』リリース スペシャルインタビュー(1/4)

特別企画

阿佐谷のお店の紹介を中心に運営している当サイトですが、地域にまつわるカルチャーを通じ、さらなる街の魅力と人やアーティストの出会いの架け橋となれればという想いから、特別企画を立ち上げました。

今回取材をさせていただいたのは、”阿佐ヶ谷”をバンド名に持つ、阿佐ヶ谷ロマンティクス。

多くの文化が生まれたこの阿佐谷という地にて、今この時代に何を感じ、何を鳴らし、表現するのか。

5/26にリリースされた新しいDIGITAL SINGLE合わせ、インタビューをさせていただきました。

阿佐ヶ谷ロマンティクス
阿佐ヶ谷ロマンティクスは有坂朋恵(ヴォーカル)・貴志朋矢(ギター)・堀智史(キーボード)・古谷理恵(ドラムス)・本間玲(ベース)の5人組。2014年春、結成。ロックステディやレゲエといった中南米音楽の要素をニューミュージックやティンパンアレイといった、日本語ポップスへと落とし込んだ、バンド名の通りロマンティックなナンバーを奏でるグループ。

阿佐ヶ谷ロマンティクスの音楽は、生活に寄り添ってくれる。新型コロナウイルスはわたしたちの生活を一変させてしまったけれど、それはテレワークという新しいはたらき方を多くの人に提示させてくれた。少なくともわたしは昨年(2020年)の最初の緊急事態宣言から1度も出社することなく、1年以上リモートワークが続いている。それはつまり電車に乗らなくなったということだ。そしてそれはつまり、音楽を聴く場所は通勤電車の中ではなく、暮らしの中に変わった。それこそ、家族4人分の洗濯物をネットに分けて洗濯機に放り込む、そんな一日のはじまりとともにスマートフォンの再生ボタンが押される。それは洗濯機から、洗濯かごに移った洗濯物を干したり、あるいは食べ終えた4人分の朝ごはんの食器を洗う、そんな場面に変わっている。そんな場面で聴く音楽は——そしてそこにちいさな子どもがいたりすると尚更——通勤電車で聴く音楽とも様変わりしている。そう、そんなとき に聴きたいのはやっぱり阿佐ヶ谷ロマンティクスみたいな音楽なのだ。

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もっとも、新型コロナウィルスが一変させた影響は、それだけではない。ご存知の通り飲食店、ライブハウス、そしてそこではたらくスタッフはもちろんのこと、そこなしでは活動できないバンドにまで及んでいる。今回、インタビューさせてもらった阿佐ヶ谷ロマンティクスも決して例外ではない。4回に渡ってお送りする第1弾ではまずそんな話から伺った。

—— 最近、ライブ活動を再開されたと思いますが、去年はまったくやってなかったわけではないと思いますが、やっぱりコロナの影響はありましたか。

貴志: ありました。去年の1月下旬に阿佐ヶ谷のTABASA というバーで、初めてのワンマンイベントを行いました。それから自主企画を定期的にやっていこうって思っていたんですけど、その矢先にコロナになってしまいました。出鼻をくじかれたじゃないですけど、やっぱり大変な1年にはなりました。

まだ全然コロナ騒ぎになる前の話だったんで、1月のイベントは開催できたんですけど、その先のイベントが全て中止になってしまって。3月くらいからメンバーとも会ってなくて。緊急事態宣言が出てから、みんなで顔を合わせる機会がなかったので、3〜4か月くらい、活動していなかったですね。

有坂:連絡は取り合ってましたけど、活動っていう活動はできなかった。練習さえもできなかったですね。

—— たとえば、リモートでの曲作りなど、コロナで変わったことってありますか。

貴志:リモートでの演奏などやりたかったのですが、なかなか、みんな疎くてですね。結局、 音源のやり取りで曲を作るというのは何曲かありましたね。

—— それはコロナ以前もやっていた?
貴志:そうですね。コロナ以前もありました。でもやっぱり会えないんで、コロナ禍で増えたかなと思います。

—— コロナになって、なかなか外出ができなかったりして、阿佐ヶ谷のまちの様子も変わったかとは思うんですが、そういうことで何か曲作りに影響はありましたか。

貴志:歌詞とか書くときは少なからず影響は受けているかと思います。そういうことを書こうとしてたり、今回出す曲とかは、多少なりとも反映されてるかなと思います。

これから定期的に出していくのですが、2曲目に出そうと思っている曲は、コロナで人に会えなかったことについては書いてますね。

コロナをテーマに書いたりはしないですが、やはり影響受けざるを得ないという言い方が正しいかもしれません。

—— 実際、お仕事されていると思うんですけど、何かそういったところでの変化もありま したか。
有坂:完全リモートみたいにはならなかったんですけども、週に1、2回、リモートワーク になったりっていうのは、変わりましたね。

—— そういう生活の変化が歌い方とかにも出てたりしますか。
有坂:そうですね、歌詞も先ほど貴志さんが言った通り、結構そういうコロナを踏まえてというか、コロナがあっての歌詞なんだろうなっていうのは感じていた。でも今までの曲も自分的には感覚が変わって歌っている面もあるかもしれないですね。同じ曲で同じ歌詞ですけど。

つづく…

<聞き手・書き手:江﨑成哉>

阿佐ヶ谷ロマンティクス リリース情報
1年ぶりとなるデジタルシングル『きっかけ』
5/27 20:00に日本語、英語、中国語の3カ国語に字幕対応したMusic Videoが公開。
配信リンク:
https://FRIENDSHIP.lnk.to/Kikkake

FUJI ROCK FESTIVAL’18 ROOKIE A GO-GOに出演した阿佐ヶ谷ロマンティクスが1年ぶりとなるデジタルシングルをリリース。今までの抒情的な日本語ポップスにホーン、ストリングスを加えリッチなサウンドに仕上がっている一方で、どこかに人々の生活を感じさせる、これぞ阿佐ロマ流の「タウンポップ」といった仕上がりに。

前作「独り言」でアメリカ、アジア圏を中心に反響が広がりリスナーを拡大中。Music Videoも日本国内のみならず海外を意識し英語、中国語の3カ国語の字幕に対応。「生活」をテーマにしたコンセプチュアルな作品に仕上がっている。

また、来月6月13日(日)にはKONCOSとのツーマンイベントを下北沢BASEMENT BARにて開催予定。弾みをつけた阿佐ロマの活動に注目しよう。

【公演情報】
2021/6/13(Sun.)
下北沢BASEMENTBAR
『LOVE COME DOWN』

阿佐ヶ谷ロマンティクス
KONCOS

OPEN 12:00 / START 12:30
TICKET ¥2,000+D

阿佐ヶ谷ロマンティクス
Official Site:https://asagayaromantics.weebly.com/
Instagram:https://www.instagram.com/asagayaromantics/
Twitter:https://twitter.com/Asagaya_Roman

FRIENDSHIP.
Web Site:https://friendship.mu/