【特別企画】阿佐ヶ谷ロマンティクス 3ヶ月連続シングルリリース スペシャルインタビュー(2/4)NEW SINGLE「泡影」6/24配信開始

特別企画

地域にまつわるカルチャーを通じ、さらなる街の魅力と人やアーティストの出会いの架け橋となれればという想いから、立ち上げた特別企画。

FUJI ROCK FESTIVAL’18やROOKIE A GO-GOにも出演したバンド、阿佐ヶ谷ロマンティクスの3ヶ月連続シングルリリースに合わせ、阿佐谷百貨店に登場いただきました。

先月リリースされた「きっかけ」に続き、『泡影』を本日、6/24にリリース。
多くの文化が生まれたこの阿佐谷という地にて、今この時代に何を感じ、何を鳴らし、表現するのか。

メンバーへの特別インタビューを楽曲と併せ、お楽しみください。

阿佐ヶ谷ロマンティクス
阿佐ヶ谷ロマンティクスは有坂朋恵(ヴォーカル)・貴志朋矢(ギター)・堀智史(キーボード)・古谷理恵(ドラムス)・本間玲(ベース)の5人組。2014年春、結成。ロックステディやレゲエといった中南米音楽の要素をニューミュージックやティンパンアレイといった、日本語ポップスへと落とし込んだ、バンド名の通りロマンティックなナンバーを奏でるグループ。

—— 阿佐ヶ谷ロマンティクスという、漢字とカタカナで語呂のいいバンド名ですが、どうやってこのバンド名に決まったんですか。
貴志:大学のサークルでみんな知り合ったんですけど、部室になんでも書いていいノートがあって、そこにみんなが架空のバンド名を書くみたいな企画があって、それで阿佐ヶ谷ロマンティクスがいいなって。
古谷:初期は(バンド名について)結構いろいろ言ってたんですけど、嘘はやめようってなって。
貴志:そう、かっこつけてたんですけど、本当の理由はこれなんです。大学で学園祭とかでライブする時とかに一応、バンド名とか決めるんですけど、いろいろ案を出してて、最初は阿佐ヶ谷ロマンティクスは採用されなかったんです。でもバンド始めるときに、昔は北口から徒歩5、6分ぐらいのところに阿佐ヶ谷ビール工房っていうのがあって。
古谷:中杉通りの屋上があるところで。
貴志:そう、そこの屋上で飲んでて、そのときに阿佐ヶ谷だし、阿佐ヶ谷ロマンティクスいいねってなって。しかも阿佐ヶ谷ビール工房が移転する前に、「春は遠く夕焼けに」って曲をシングルで出したんですけど、それをイラストレーターの町田くんっていう人に頼んだときに、阿佐ヶ谷ビール工房を書いてて、本当に偶然なんですけど、縁深いというか。不思議な縁のある場所ですね。

春は遠く夕焼けに(シングル)

—— じゃあもし、部室のノートに阿佐ヶ谷ロマンティクスではなくて、西荻ロマンティクスでも採用してましたか。まぁ、語呂はあまりよくないですけど。
古谷:西荻ロマンティクスだったら採用されてないかな。
有坂:だいぶ困ってたんですよね。バンド名、決めかねてて。
貴志:でも、いざ、冠がつくと阿佐ヶ谷が本当に地元のような気持ちになっちゃって。呑み行くと帰ってきたなって思いますね。
古谷:阿佐ヶ谷は、あったけえ街です。

—— じゃあその阿佐ヶ谷に対するイメージをそれぞれ聴いてもいいですか?
貴志:中野とか、西荻などとも違うし、いい意味で、人と人との距離が近いんだけど、近すぎない。なおかつ、都心な感じよりは、どちらかというと、街、タウンの感じもしますしね。呑み屋さんも多いので、純粋に酒好きとしては良い街ですよね。
古谷:酒呑みにやさしい街ですね。寛容ですよね。
貴志:いい意味で雑多としてますよね。カオスっていうとおかしいですけど、本当に雑多とした街だなと。なんでもあるし、人もいろいろ、老若男女。それこそサラリーマンみたいな人もいますし、劇団員みたいな人も、バンドマンも多いですし、本当に、そうですね下北とも違いますし、なんかそこは不思議な街ですね。

—— いろいろな人を受け入れてくれる街ってイメージですかね。
貴志:そうですね。
有坂:ここ最近は、古谷先輩んちって感じだったんですけど、イメージとしては、近いんだけど、下北や中野とかのサブカルチャーの感じより、人が住んでる感が強いみたいな、。呑み屋街とかもそうですし、生活になってる感じがいいなって思ってます。

—— タウンポップって言葉を使ってるのが面白いなと思ったんですけど。
貴志:インタビュー受けてるときにインタビュアーの人が自分たちの音楽をそう表現してくれて、すごいいい言葉だなと僕たちも思った。それからタウンポップって言ってますね。

—— タウンっていうと、ベッドタウンとかを想像するんですけど、たとえば、ご自身の地元との違いっていう意味で言うとどこにあると思いますか。
貴志:いい意味で洗練されてない街だなと感じています。私は京王線の幡ヶ谷が地元なのですが、幡ヶ谷も下町感は少しあって生活感のある町だけど、甲州街道とその上に首都高が走っていたせいか、アーバンなイメージがあるんです。阿佐ヶ谷にも青梅街道はありますけど、街の中心には商店街があって、高架下もあって、いい具合に阿佐ヶ谷駅を中心に街が形成されてて、呑み屋があったかと思えば、すぐに住宅街が広がってるし、そういった意味では人と生活っていうのが、密接に街としてあるのかなってずっと感じてましたね。

つづく…

<聞き手・書き手:江﨑成哉>

阿佐ヶ谷ロマンティクス リリース情報
阿佐ヶ谷ロマンティクスが3ヶ月連続シングルリリース
第二弾となる『泡影』のMusic Videoが6/24 20:00に公開。日本語、英語、中国語の3カ国語字幕対応。

配信リンク:
https://friendship.lnk.to/Houei

FUJI ROCK FESTIVAL’18 ROOKIE A GO-GOに出演した阿佐ヶ谷ロマンティクスが3ヶ月連続シングルリリース。第二弾となる『泡影』のMusic Videoが公開となった。

「シンプルにカッコよさを追求した」という本曲はギターとシンセサイザーの浮遊感が特徴の曲に。彼らの音楽のルーツであるダブ、レゲエの要素と抒情的な日本語ポップスが相まって、彼らの今を示す音楽に仕上がっている。

前作「きっかけ」に続き、Music Videoは英語、中国語の3カ国語の字幕に対応。音楽ストリーミングサイトでは半数以上が海外のリスナーと着実に活動の幅を広げつつある。今後の阿佐ロマの活動にますます目が離せない。

【本人コメント】
先月の「きっかけ」に続き「泡影」をリリースしました。新たにMVも公開されて、我々の次作のコンセプトが少しずつ見えてきたのではないでしょうか。

「泡影」は今回レコーディングを行った曲の中で一番最後にできた曲でした。レコーディングまで時間がない中でシンプルにみんながかっこいい音を目指して作り上げていった、最近の阿佐ヶ谷ロマンティクスの曲の中では原点回帰したような曲です。

この曲は2020年の世界が無ければ作ることはなかったかもしれません。人と人が出会う、そんな当たり前の世の中が当たり前じゃなくなった。人が出会うという行為がどれだけ情報を帯びていたものだったか、この曲の歌詞を書きながら再認識させられました。言葉を交わさなくてもその場の雰囲気や相手の表情で色々と読み取れるものです。今まで意識していなかったことが、人を知る上では重要であったのだと。

何気ない風景や会話、時間の経過が失われました。そうしたシンプルなことが無駄だと一蹴されては「儚さ」「温もり」はありません。「泡影」という曲は普段の何気ないシーンの意味を意識して曲を作りました。

ぜひMusic Videoとともに生活の一部として寄り添うことができましたら、とても嬉しいです。

阿佐ヶ谷ロマンティクス
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